24時間リズム、50年以上維持=ハエ、暗闇で1300世代

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110301-00000001-jij-soci
昼間活動するショウジョウバエの約24時間の生体リズム(概日リズム)は、暗闇の中で50年以上、1300世代にわたって飼育しても維持されたと、京都大の今福道夫名誉教授と原村隆司研究員が1日付の日本動物学会誌に発表した。
今福名誉教授らによると、ショウジョウバエの1世代は約2週間。ヒトの1世代を25年として換算すると、3万2500年間にわたって変わらないことに相当し、概日リズムは非常に強固と考えられるという。
ショウジョウバエを缶に入れ、暗闇で飼育する実験は、環境への適応による進化を解明する研究の一環として、1954年11月に始まった。1300世代目のハエは約100匹。概日リズムは、飛び回る活動の程度を赤外線でモニターして調べた。
この長年暗闇で世代交代してきたハエを明るい場所に出すと、針の先に止まったり、雄が雌を追って飛び回ったりするため、視覚も維持している可能性が高いという。 

世の中には面白い研究をする方がいるものだ。しかも50年以上も前からだというから驚く。
おそらく当初の仮説では、50年もたたずに生体リズムが崩れ、視覚が退化すると考えていたのだろう。しかし生物の進化はそんな生半可なものではなかった。40億年以上かけて進化してきたのだから当たり前かもしれないが。

このことから考えると現在の生殖医療のできることはちっぽけなことかもしれない。体外受精やクローン技術などが神の領域などおこがましい限りだ。



現存する世界の王朝の中で最長の歴史を有し、2000年以上続く天皇家だが、今上天皇で125代目であるという。
ヒトの場合は、もうすこし環境適応能力があるにちがいない。だからこそ地球上でもっとも進化できたのだ。