携帯の電磁波に発がんリスクの疑い=WHO専門組織

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110601-00000672-reu-int

世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)は31日、携帯電話の頻繁な利用によって特定の脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがあるとの見解を示し、消費者に対し影響を最小限にとどめるための措置を講じるよう促した。

 14カ国の科学者31人から成るIARCのチームは、携帯電話が健康に与える影響について入手可能な全ての科学的証拠を調査。その結果、携帯電話の使用について、5段階で示される発がんリスクのカテゴリーで、上から3段階目となる「発がん性が疑われる(possibly carcinogenic)」に位置づけた。このカテゴリーには他に鉛、クロロホルム、コーヒーなどが含まれる。

 調査チームは、より明確な答えを得るには長期間にわたる詳細な研究が必要とした上で、今回の判断を受けて、WHOが携帯電話の使用に関するガイドラインを見直す可能性があるとの見方を示した。

 WHOは過去に、携帯電話の使用とがんの関係を示す明確な証拠はないとの見解を示していた。

 IARCのチームを率いたジョナサン・サメット氏は電話会見で、原則的に関連する全ての証拠を調査した結果、携帯電話の電磁波について発がん性が疑われるとの判断を下したと説明。一部の証拠では、携帯電話の使用と神経膠腫グリオーマ)と呼ばれる脳腫瘍のリスク増加との間に因果関係が示されたと述べた。

 携帯電話の発がん性をめぐる調査では、これまで明確な因果関係が示されていなかったが、今年2月の米国の研究では、携帯電話の使用が脳細胞の活動に影響を与えると指摘している。

ウィキペディアより
IARC発がん性リスク一覧 - Wikipedia
ごく一部を抜粋。

カテゴリー1(ヒトに対する発ガン性があるもの):アルコール、タバコなど
カテゴリー2A(ヒトに対する発ガン性がおそらくあるもの):日焼けマシーン、シフト勤務など
カテゴリー2B(ヒトに対する発ガン性が疑われるもの):コーヒー、ガソリン車の排気ガス、アジア式野菜の漬物、携帯電話?など



今回の発表では、コーヒーや漬物(アジア式ということは日本のたくあんや韓国のキムチなど?)と同じレベルということらしい。だからといってコーヒーや漬物をやめる人はいないだろう。たとえばコーヒーは膀胱ガンなどのリスクが上がる可能性があるが、逆に肝臓ガンや直腸ガンのリスクはむしろ下げるという利点もある。漬物も古くから日本人の塩分の摂取を助けてきたはずである。
携帯電話は現代の生活には欠かせないコミュニケーションツールであり、多少のリスクがあっても使用を制限することはとても難しい。現在主流の第3世代携帯電話は、旧世代より電磁波も少なくなってきているようであり、今後もより安全な携帯電話の開発を期待したい。



しかし、おもしろいのはその上のカテゴリーにあるシフト勤務である。夜勤のシフト勤務のある女性看護師の乳ガンリスクが上がるという。
シフト勤務ではないが、36時間以上連続勤務が週に一回はある産婦人科医の生活は明らかに体に悪そうだ。